2016.10.17(月)
みなさん、7月に発生した津久井やまゆり園の事件を覚えていらっしゃいますか?
 7月26日、相模原の津久井やまゆり園で発生した障害者19名が殺害され、27名が負傷した事件は、私たち重度障害者とその家族にとって、あまりにも衝撃的なものでした。もし、愛美がそこにいたら真っ先にターゲットになっていたでしょう。
労働生産性や能力優先に基づく価値観だけで重度障害者の生きる権利を奪おうとする犯人の考え方・蛮行に言葉を失ってしまいます。
愛美は今までずっと苦しみ続けていますが、それでもみんなに笑顔を見せてくれます。一生懸命に生きる姿、そして生きようとする姿は、健常者の人々に健康の大切さと当たり前のように過ごしている日常のありがたさを改めて気づかせ、また、障害を改善・回復しようと頑張る姿、そして少しずつ変化を見せている姿は、障害者の人々に諦めないでほしい、諦めなければきっと変われることを身を持って伝えるとても大切な役割を担っていると思います。
お金を生む能力や行動だけが価値あるものではありません。
社会が障害者のことを知り理解が進めば、必ず障害者と健常者が地域の中で一緒に普通に暮らしていく社会が実現できます。そのために、この事件が突きつけた耐えがたい差別と暴力の恐怖を前にしても、私たちは立ち止まってはいられません。
愛美が安全・安心で幸せな人生を全うするために、私たちはどんな障壁も乗り越えていきます。
みなさん、共に歩みましょう。

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